卒業生インタビュー

はじめはみんな、何もできなかった。 ゆっくり・・・
だけど確実に一歩をふみだした先輩方の”ほんね”をインタビューしてみました。

起業第2回 「アトリエCHARM」

有限会社オフィス アキ

代表取締役 畑中 映理子さん (第Ⅰ期卒業生)

一男一女の母が起業!

長年ウツのトラウマで苦しんでいた主婦が、PTA で培ったコミュニケーション力を武器に、セラピストサロンのオーナーに。

Wis-Women女性のための起業塾で主婦感覚の経営から、経営者の経営へと脱皮することができました。

横浜元町、外人墓地やアメリカ山公園があって、港の見える丘公園は向かう坂の途中にアトリエCHARMがあります。外国人向けの住居としてつくられたマンションだけあって、ここちよい広々とした空間。畑中映理子さんはここで“アトリエCHARM”というサロンを展開していらっしゃいます。
本当に広いですね。何㎡ぐらいあるのでしょう…? この広いサロンでセラピストの畑中さんの活動はもちろん、分野を超えていろいろな方がいらして面白そうな企画をたくさん展開していらっしゃるそうですね。

畑中さま

畑中映理子さん

現在のこのサロンは88㎡です。2004年の起業当初16㎡のワンルームからスタートして、その後32㎡に。そして昨年2月にここへ引っ越してきました。2LDKなのでかなりゆったりしたつくりで、整体やメイクアップアーティスト、語学の専門家、漢方のスペシャリストなどあらゆる分野の方たちとコラボレーションしたり、信頼できる方たちにレンタルルームとしてもお使いいただいています。昨年2月に引越してきた直後に東日本大震災があって……『ここ、借りちゃって大丈夫だったのかしら』と相当迷いもあったし、不安もありましたが、Wis-Women女性のための起業塾の塾長である小野さんに相談したり塾生の仲間たちの支えもあって、おかげさまでその後は順調に展開しています。

16㎡のワンルームから今や88㎡に?! やはり元町にサロンを開いて成功するという事業プランを緻密に構築なさって計画的にひとつひとつ実現してこられたんですか?

畑中さま

畑中映理子さん

ところが、全然違うんですよ(笑) 私は主婦で、子どもが2人いて、舅と姑もいました。しかも夫が『母親は働かないで家にいてほしい』という人だったので、セラピストになろうなんて考えたこともなく、ましてサロンを開くなんて思ってもみませんでした。それに、実は、長男を産んでから極度のマタニティーブルーになってしまって、ちょっとよくなったかなと思った頃長女を産んでまた落ち込んで……。結婚したら誰でも相手の家との問題で悩みますよね。私の場合は夫が長男で跡継ぎだったのでその悩みもあって……でも、もともとが活動的な方だったので、ウツで悩みながらもPTAで役員をやったり、知人に頼まれて小学生に勉強を教えたりしてはいたんです。なんとか自分らしく生きたいとあがいていたんですね。でも、どこかで、産後ウツのトラウマに怯えていたのかもしれません。

すると、起業のきっかけは……?

畑中さま

畑中映理子さん

知人が耳ツボダイエットのサロンを始めたんです。ウツ以外にダイエットも、ずーっと私の課題だったのよね(笑) 出産するとなかなか体重や体型が戻らないでしょう、どうにかしたい、ってずっと思ってた。耳ツボは東洋医学の理にかなっているし、無理しなくていい。しかもわりあい手軽に学べるというので、自分でも勉強してついでに資格もとったんですね。主婦で起業したいといっているママ仲間に『耳ツボダイエットのサロンをやったら?』とすすめたりして。 そのうちにある友人から『畑中さんがサロンをやればいいのに』っていわれて、そうか、私がやってもいいんだ!と。たまたまある友人が、横浜の石川町のマンションを貸してくれると……それが16㎡のワンルームで家賃は5万8千円でした。もちろん、夫が『ダメ』っていったらダメだなと思っていたんですけど、なぜかこのときは『いいんじゃないの』っていってくれたんですね。傍目には何不自由ない主婦で、妻・母・嫁としても頑張ってつとめていましたが、内実は産後のウツのトラウマでぐるぐる悩んでいる私を一番よく知っていたのが夫ですから、外で発散した方がいいと思ってくれたのかもしれません。そして起業後に何度か悩んだときは、姑が『仕事をしていることが、あなたの元気のもとだよ!』と励ましてくれました。

主婦が起業するとき、ご家族の理解と協力は心強いですよね。最初の準備はどんなふうにすすめられたのでしょう?

畑中さま

畑中映理子さん

やろうと思ったのが2004年8月で、9月に部屋を借りて、耳ツボだけではダメだと思って急遽リフレクソロジーの集中講座に通いながら、サロンのインテリアもそろえました。狭くて窓を開けると隣の洗濯物が見えるような状態だったので、だったら窓を閉めてほの暗い感じの異空間にしようと、アジアンテイストでまとめることにしました。それに起業の予算が50万円しかなかったので、アジアン雑貨ならいろいろな布や籠など雰囲気のある小物が低価格で手に入るでしょう、助かりました。 それと、横浜近辺のアロマやレイキなどの個人サロンを検索しまくってひとつひとつ訪ねて施術を受けてみたんです。予約の仕方、カウンセリングフォーム、お茶の出し方や接客の態度、会計の所作、事後のサンキューメール……。誰に教わるわけでもなく、自分なりに研究しまくってプロのやり方を探っていきました。いわば自己研修ですね。 そして11月15日にアトリエCHARMをオープンしたんですが、そのとき石川町で整体をやっている先生がお花を持って駆けつけてくださって『マッサージお願いします』。ハンドマッサージを10分間やらせていただいたら、2千円払ってくださったんです。『いただけません』『だめですよ、プロでしょう、受け取ってください』って。あとからその2千円を握りしめて泣きました。私がこの手で稼いだお金。初めてセラピストとして働いていただいたお金でした。

環境と狭さをセンスで補い、経験不足を自己研修で補って起業されたわけですね。そして初めての2千円。集客はどのようにされたのでしょう?

畑中さま

畑中映理子さん

『ダイエットしたいならモニター価格にするから試してみない?』と友だちを誘って練習台になってもらいました。『ぱど』というフリーペーパーで告知したら、お客さまがちょこちょこ来てくれるようになりました。友人のつてで京都のヒーラーさんの個人セッションをオーガナイズしたり、ちょっとしたイベントを企画したり、タロットの先生をお呼びしてセミナーをやってもらったり……。どんな仕事も集客は大変ですよね。ただ、私はもともとPTAとか母親仲間で人と人をつなぐことが得意な方だったんです。ちょっとしたきっかけがあれば、お声かけしてお誘いするとかお願いするとか気軽にやれるのは強みだったかもしれません。おかげさまでとにかく赤字になったことはありませんでした。でも……今になって考えると、これが大問題だったんです! 赤字ではない、というのは家賃の5万8千円が毎月払える状態だと思っていたんですね。売り上げとか経費とか利益とか、数字にして見える化することを、2010年にWis-Women女性のための起業塾へ行って初めて知ったんです! 今思えばそれまでは、主婦の家計簿感覚でたまたまうまくいっていったような感じですね…。

セラピーのメニューとしては耳ツボダイエット以外にリフレクソロジー、他にも?

畑中さま

畑中映理子さん

その後2007年に家賃も面積も2倍のところへ引っ越しまして、15名ぐらいのセミナーまではできるようになりました。その頃にはフラワーエッセンスやレイキを使ったセラピーやセミナーもやったり、クリスタルの先生をお呼びしたり。そして実践心理学NLPに出会って、そこからの1年はものすごい集中力で勉強しまして、2008年に念願のトレーナーの資格をとって本格的に活動するようになりました。 そうこうするうちにアメリカへ留学していた娘が帰国して、アトリエで英会話の個人レッスンを始めたんです。そうするとダブルブッキングになることもしばしばあって、また、私もNLPのクラスはもっと広い空間がほしいなと思い始めていました。当時借りていたのはあの部屋(現在のアトリエの隣のマンション)なんですが、あの窓からこちらを見て「あのくらい広いといいだろうなあ」って……。そうしたらある日、ここの前に『FOR RENT』の看板が出ていたんです! たまたま同じ不動産会社が管理していたので、即決でした。2LDK88㎡に駐車場入れて27万円への引越を決めたんです。

再び面積も家賃も2倍に……。でも、不安はなかったですか?

畑中さま

畑中映理子さん

即決だから不安を感じるひまがなかったのよ(笑)ちょうど2010年暮れからWis-Women女性のための起業塾に行き始めて……起業と経営のいろはをひとつひとつ学んでいたときにこの部屋と出会えたのも何かの縁かもしれません。 でも、2月に引っ越して直後に東日本大震災が起こったときはさすがにショックでした。果たしてこの広いサロンを維持して行けるんだろうか、もしかして失敗だったかもしれないと弱気になって……そんなとき、Wis-Women塾長の小野さんとお会いする機会があったんです。同期生だった上西さんもご一緒でした。公私含めて不安なことをあれこれとりとめなく話したんですが、塾長はいつもの笑顔でうなずきながら全部聞いてくれて……そして『みんなで経済活動しようよ』って。 せっかく起業したんだから、たくさん働いてたくさん稼いで、たくさん税金をおさめようよ、って。おさめた税金は循環して復興に使われていく。起業家であり経営者である私たちにできることは『税金が最大の支援よ』って。これは一生忘れないでしょう。私が主婦感覚から、経営者感覚に完全にきりかわったのがこのときだったと思います。

起業塾によって本当に多くのものを得られたんですね。

畑中さま

畑中映理子さん

私たち、自分ができることや自分の知っていることってたかが知れていると思うんですよ。100人いたら100分の1の人生しか知らないわけでしょう。より多くの人と出会うことで自分の枠が広がるんですよね。起業塾へ通うことで、必要なことが自分ができないときどうすればいいか、たくさんヒントをもらいました。小野塾長はIT業界で大変な数字を打ち立てて来られた方なんですよね、なのに質問すれば何でも惜しみなく教えてくれる。起業塾のおかげで、私は人に頼ることも覚えました。震災後のミーティングのとき、同期の上西さんが『横浜にも足場がほしいからときどき使わせて』って。同期のつながりから始まって、お互いの場所と能力を生かし合えるってうれしいことですよね。

主婦として家を守っていらした畑中さんがこれだけのサロンを持つようになった経緯は、主婦だけでなく「いつか何かやりたい」と考えている女性たちには非常に興味深いと思います。今後起業したい女性たちに向けてアドバイスとかメッセージをお願いします。

畑中さま

畑中映理子さん

自分はどう生きたいのか、自分に訊いてみるといいと思います。私もそうだったけれど『何かやりたい』と漠然と思っている人って多いですよね、でもいざとなると何から手をつけていいかわからない。起業しても『ブログの書き方がわからない』『パソコンが苦手』と萎えてしまう。自分はこう生きたいんだ、と強く思えばわからなくても苦手でも頑張れますよ。自分の魂の本質がわかっていればブレなくてすみます。それさえわかっていればどんな困難も乗り越えられます。どう生きたいのかわからない人は? Wis-Women女性のための起業塾と、今度私が開講するセラピスト起業塾へ来てください、おすすめです(笑)現在私はNLPとエニアグラムをメインにしていますが、同時に何かやりたくても場所がないという人たちのために、このサロンを自在に使っていただいたり、コラボレーション企画なども活発に行っています。起業塾を卒業されたらぜひご連絡いただきたいと思います。

畑中映理子さん (女性のための起業塾1期生)

(有)オフィス アキ代表取締役社長。アトリエCHARM主宰。一男一女の母。 米国NLP協会公認マスタープラクティショナートレーナー。日本フラワーレメディーセンター(バッチフラワー)認定プラクティショナー認定ベーシック講師。西洋式レイキティーチャー・現代レイキマスター。エニアグラム知足庵プログラム終了。 日本エニアグラム学会アドバイサー3級。スペースシードクリスタルセミナーレベル4終了。『やすらぎの部屋』奇蹟のコース(ACIM)研究科。

 

横浜元町のセラピストサロン アトリエCHARM  http://atelier.aki-sfs.jp/

女性たちに活躍の場を提供するトータルウーマン http://www.totalwoman.jp/

卒業生インタビュー

女性のための起業塾を卒業してから、いったい皆さんはどんな風に起業したのでしょうか。 それぞれの等身大の活躍をインタビューしてみました。

株式会社ALOHA FIELD

代表取締役 上西 麻世さん

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